美味しい水と情熱が生み出す絶品豆腐

県道161号大杉長谷線沿いに、昔から近所の人たちが喉を潤す「タンタン生水（しょうず） 」と呼ばれる湧き水がある。
この生水のすぐそばの村田豆腐店では、地元の大豆を地釜でゆっくり炊き上げる。
薪で炊くと独特の風味が出るという。豆乳は梃子（てこ）に体重をかけて搾（しぼ）り、手早く木べらでかき混ぜながらニガリを入れて固める。
豆腐はその90%が水でできている。使われる水はもちろんタンタン生水の湧き水だ。
地元では九郎助（くろすけ）の屋号で知られる村田豆腐店。店主の村田等（ひとし）さんで四代目となる。
等さんは祖父の代で途絶えた豆腐作りを復活させたいと東京から小松に戻って来た。
地釜薪炊きというとても手間がかかる昔ながらの豆腐作りを今も続けるのは、家業を途絶えさせてはいけないという使命感と自分にしかできない作り方にこだわりたいという情熱からだ。この昔ながらの本物の味をぜひ味わってほしい。

※数に限りがあるので予約を入れた方が確実。JAあぐり、道の駅、せせらぎの郷でも購入可能。