観音下石切り場

Kanagazo quarry

人々を魅了する里山の銘石、観音下石

旧西尾村は、梯川の支流、郷谷川が北流する小松市の山間部に位置する自然にあふれ、ゆったりとした時が流れる美しい里山集落。
平成二十八年四月、文化庁が日本の魅力を国内外に発信するための制度である「日本遺産」に認定された小松市の石文化。
その一つが温かみのある黄色が特徴の観か ながそ音下石。商品名として日に っ華か 石とも呼ばれる。
小松市の山間部、かつて鉱山があった尾小屋から四キロほど北に位置する観音下町で、石の切り出しが始まったのは大正時代の初め。
近隣の家屋の土台石や農家の倉庫として使われた。
大正八年に尾小屋鉱山の鉱山鉄道として開通した尾小屋鉄道によって運搬が容易となり販路は石川県内だけでなく、関西、関東にも広がり、国会議事堂、東京銀座の松阪屋デパート、西宮市甲子園ホテル(現・武庫川女子大学甲子園会館)などでも使われた。
観音下石は軽量でカビにくく湿気・熱にも強いことから倉庫を作る素材としては最適と言われており、また昭和五年、七年の二度にわたる小松の大火でも延焼せずに残っていたことから、その評価が一段と高まった。
住所
石川県小松市観音下町
連絡先
TEL.0761-41-1509(観音下石材)
アクセス
JR小松駅から車で24分